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2019/05/09 15:50

【付け下げ小紋】

そんな着物があることをご存知でしょうか。


一般的な小紋は柄の上下がありません。
当店でも数多く扱っている着物で、例えばこんな感じ⬇️



柄が上向きだったり下向きだったりとバラバラですね。

では次に付け下げ小紋を見ていただきましょう。



1枚目の小紋とは明らかに違う点、お気付きですか?

はい、そうです💡
柄が全部、上を向いていますよね。

これが付け下げ小紋の着物です。
他に一方付け小紋、一方付けの着物、なんて言い方もします。
こっちの呼び名の方が、そのまま表していてわかりやすいかもしれません。

「で結局、この付け下げ小紋って、小紋なの❓付け下げなの🤔❓」

そう思われる方、どちらも正解です。

もともと付け下げ小紋とは小紋から派生した着物でした。
作った人は、小紋の柄を全部上向けたらちょっと素敵じゃない?なんて思ったのかもしれませんね。

だから細かな柄の付け下げ小紋などは、一見すると小紋に見えてしまいます。

よーくよーく見てみたら、柄が全部上向いてた!
あっ、これ一方付けじゃん😲💦

ってこと、私も実は時折あります。

こういったタイプの付け下げ小紋は、普通の小紋と同じように普段着の着物としてお召しいただくのがオススメです。
隠れたオシャレ、って感じですね😉

さて、では今回ご紹介した付け下げ小紋はどうでしょうか。
一つの柄が大きくデザインされていますので柄が全て上を向いているとすぐに分かります。

こちらは羽織ってみるととても華やかで、まるで絵羽柄のようにも見えます。



この場合は、付け下げの着物と同じ感覚でお召しいただくのがオススメです。

袋帯とコーディネートして、セミフォーマル(略礼装)の着物としてもOKですし、小紋よりちょっと格上げしたおしゃれ着としても良いですね。


今回は、時折リサイクルなどで見かける付け下げ小紋をご紹介させていただきました。
着物が衣類として今よりもっと元気だった頃だったからこそ、こういったファジーな着物が出来たのでしょうね。
とても柔軟に使える着物ですから、一枚持っていると便利ですよ☺️

●着物DATA●

身丈158cm 裄66cm


身長153〜163cm程度の方向けのサイズです。